あっぷるキャピタルグループ あっぷるキャピタルグループ グループ経営会議 ─ 2026年6月
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GROUP MANAGEMENT MEETING ─ REPORT

あっぷるキャピタルグループ
不動産事業 中長期成長戦略

6年14棟の現在地から、連結NAV32億円・保有資産100億円へ(2026 → 2040)。
「消滅都市の、ラスト大家。」を財務で成立させる15年計画のご報告。
不動産・開発事業部 川上 美咲 / 野田 悠太2026年6月12日
AGENDA

本日の報告骨子 ── 「質」と「規模」の2つの物差しで

本件は報告事項です(ご審議いただくのは最終ページの確認事項4点のみ)。本資料では、資産の質=連結NAV(資産評価額から借入を引いた純資産価値)と、規模=取得総額(取得価格ベースの保有残高)の2指標を並行して追います。

※グループMVV本体は本日の別議題でご審議いただきます。本戦略はその「実行計画」としてMVVに接続しています(次ページ)。

MISSION × STRATEGY
消滅都市の、ラスト大家。

本戦略は、このミッションを財務的に成立させるエンジンです。4つのバリュー(行動規律)は、そのまま不動産投資の実務に対応しています。

見切る
データで、消える町と残るコアを冷徹に分ける
→ 物件選定の5条件(P.12)
獲る
生き残るコアの実需を一極集中で押さえる
→ 取得パイプラインの継続(P.7)
直す
壊れた家を貸せる家に戻し、最後まで使い切る
→ 築古再生×4年償却(P.5)
退かない
住む人がいる限り逃げない大家でいる
→ 長期保有×NAV経営(P.10)
WHERE WE ARE ─ 2026

現在地 ── 6年間で築いた土台

14棟
投資用物件(6/23の東松山決済で14棟目)
8.2億円
取得総額(取得価格ベース)
約1.06億円
年間家賃(満室想定・全14棟の月額×12)
2.4億円
連結NAV(資産評価額-借入6.7億円)

出所:売買契約書・freee会計・固定資産税明細・賃貸借契約実績(2026年6月時点)。満室想定は居住部分の現況月額家賃の合計。

THE ENGINE

戦略の核 ── 資産が資産を生む「複利エンジン」

毎年の手元キャッシュフローを全額次の物件の頭金に充て、借入で約3.7倍に拡大して高利回り物件を取得する。この循環が15年間まわり続けます。

1
原資
年間キャッシュフローを全額頭金へ(物件価格の27%)
2
レバレッジ
借入80%・25年返済で約3.7倍の購買力に
3
取得
表面利回り13%以上の築古物件を取得
4
税効果
耐用年数超え木造の4年償却が課税所得を圧縮
5
増殖
税引後キャッシュが増えて翌年の原資に
私たちの物差しは、毎期の利益ではなく資産価値(NAV=資産評価額−借入)。
利益が薄くても資産が積み上がれば前進、と捉えて投資判断します。
MODEL INTEGRITY

数字の信頼性 ── 会計実数で校正し、独立検証済み

本日の数値はすべて、経営判断に使うことを前提に作られた検証済みシミュレーションに基づきます。

詳細:不動産投資15年成長モデル_v3.xlsx(経営会議資料の別紙・全7シート)

RISK ─ DEAD CROSS

リスクの開示 ── 2030年「償却の崖」と、その対策

築古物件の減価償却は4年で切れます。既存物件の償却は2030年に崖を迎え、何もしなければ課税が始まりキャッシュが細ります。これは税制上避けられない構造です。

7,200万2026
6,400万2027
5,600万2028
4,900万2029
約1,000万2030
910万2031〜
SELL DISCIPLINE

売却方針 ── 低利回り物件だけを「選別入替」

シミュレーションの結論は明快です。全物件を機械的に売買すると往復約10%の取引コストで複利が削られ、利回り13%未満(=再投資先を下回る)物件だけを年2棟まで売却し、同じ年に再投資するのが最も資産を増やします。

売却年物件税務上のポイント
2027T-style広野(静岡)・米沢KS春日米沢は所有5年超の長期譲渡(税率20.315%)
2028江別パレルモ・ベイセジュール(岐阜)ベイセジュールは利回り8.5%水準での売却を想定
2029宮城アーバンプレステージ売却益は新規取得の償却で相殺
2030南相馬MOMO償却切れ直後に入替
  • 3主体の税務原則 ── 新規取得はあっぷるキャピタルに集約(新しい償却が売却益も覆い、ほぼ非課税を維持)。個人保有は長期譲渡の低税率を活用。
  • たいせい保有物件の売却には課税が伴います(15年累計の概算0.23億円・モデルに織込済)。
  • 仙台物件は保有継続(社長方針)。利回り13%以上の8棟も売却しません。
KEY ASSUMPTIONS

この計画が立つ前提 ── 効く前提は強気にせず、保守的に

結果を最も左右するのは上段3つ。下段(金利・運営)は保守的に置き、計画に耐久力を持たせています。

区分前提(数値)考え方
① 複利の核税引後フリーキャッシュフローを全額、翌年の取得頭金に充当手元に残さず回し続けることが成長の源泉。配当・留保を置かない
② 取得利回り表面13%以上(新規取得の最低ライン)結果を最も左右する変数。14%台なら100億円到達が前倒し
③ レバレッジ頭金27%(自己資金20%+諸費用7%)・借入80%・25年元利均等約3.7倍の購買力。これ以上は無理に伸ばさない
金利(保守)3.0%固定(既存・新規とも)現状調達より高め=金利上昇を織り込んだ前提
運営(保守)経費率20%・新規空室10%・既存賃料は年0.5%逓減満室・無修繕を仮定せず、稼働は実績で校正
税務法人30%/個人長期譲渡20.315%・繰越欠損金を活用・新規取得はあっぷるに集約売却益を新規の償却で相殺し、税負担を最小化
スタート地点2026年は東松山取得のみで様子見 → 2027年期初の投資原資1,500万円から再始動直近の取得を反映した、現実的な起点に更新済み

感応度:取得利回りを13%→14.5%にすると15年後の連結NAVは約2倍に。金利・経費・売却利回りは保守側に置いており、下振れに耐える設計です。

2040 ─ THE DESTINATION

15年後の姿 ── 連結NAVは現在の13倍へ

32.1億円
連結NAV(2026年2.4億の約13倍)
3.4億円
年間キャッシュフロー(税・返済後)
8.5億円
年間実効家賃
73.2億円
保有物件の取得総額
ROAD TO ¥10B

保有資産100億円への道筋 ── 現実的な目標です

「取得価格ベースで総額100億円」という大家としての到達目標は、現在の戦略の延長線上にあります。

シナリオ2040年の保有総額100億円到達2046年(60歳)時点
ベース(取得利回り13%を継続)73.2億円2042年(56歳)191億円
取得利回りを14%台に強化101億円2040年約320億円
複合改善(利回り+融資条件+出口)128億円2039年約440億円

※いずれもベースケースからの試算値。60歳時点の数値は参考値であり、本日の審議対象は「100億円を目標として採用するか」です。

ACQUISITION CRITERIA

物件選定の5条件 ── バリュー「見切る」の実装

今後のすべての取得判断は、この5条件を物差しにします。情ではなく数字で投資先を決める ── 直近の東松山はこの5条件をすべて満たした実例です。

条件戦略上の意味東松山の実績
① 表面利回り13%以上(必須)複利エンジンの入口。再投資利回りを下回る物件は買わない14.1%
② 建物比率60%以上(按分交渉)4年償却の厚みが税負担を決める。交渉の価値は数千万円61.9%
③ 耐用年数超えの築古木造4年の短期償却でキャッシュを前倒し1993年築
④ 借入80%・25年で組成可能(必須)約3.7倍のレバレッジが複利の前提充足
⑤ 出口利回り8〜9%台の立地将来の選別入替(売却)が成立する流動性圏央道圏
FOR APPROVAL

本日ご確認いただきたいこと(4点)

#確認事項承認後のアクション
1中期方針の承認 ── 選別入替 × 取得継続 × 3主体の税務原則を、不動産事業の中期方針とする月次でNAV・取得総額を経営会議に定点報告
22027年売却の準備着手 ── T-style広野・米沢KS春日の初回売却川上・野田が7月中に売却査定の依頼と融資条件の仮確認に着手
3100億円目標の採否 ── ベースで2042年到達。前倒しは利回り14%台の発掘力強化が条件採用時は発掘体制の強化計画を次回提示
4売却課税の許容 ── たいせい保有物件の売却に伴う課税(15年累計の概算0.23億円)確定値は決算実数の取り込みで更新(別紙モデル参照)

本資料の詳細データ:不動産投資15年成長モデル_v3.xlsx / デッドクロス試算と売却戦略 / 物件選定基準とAI社員の関与設計(いずれもPJ01-02フォルダ)

ロゴ

縮んでいく東北の、生き残るコアを面で押さえる。
築古の再生と毎年の取得継続を複利のエンジンとして回し続け、
15年で資産の質を13倍に、規模を100億円へ。

消滅都市の、ラスト大家。

あっぷるキャピタルグループ ── 不動産・開発事業部